2014年3月30日星期日

シェール革命と円供給拡大が110円超え後押し




さらに、その他の要因を考慮すると、110円を超える可能性が高いと言える。一つは、米国においてシェールガス開発を背景にエネルギーの輸入依存度が低下し、貿易収支が改善しやすくなっていることだ。エネルギーの実質貿易収支が明確に改善し始めたのは08年以降であり、07年にかけての円安・ドル高よりも購買力平価からの乖離率を大きくする一因になりうるだろう。

もう一つは、日銀の量的緩和により円供給が拡大していることだ。11年までは米国の量的緩和によるドル供給ペースが円供給ペースを上回っていたが、12年以降は逆転している。03年にかけても円供給ペースがドル供給ペースを大幅に上回った時期があったが、当時は日本の貿易収支改善が円高に働いた。今回は、日本の貿易収支悪化、米国の貿易収支改善、ドル供給を上回る円供給の3つが重なり、ドル110円超えの公算は大きいと考えている。

*亀岡裕次氏は、大和証券の投資戦略部担当部長・チーフ為替ストラテジスト。東京工業大学大学院修士課程修了後、大和証券に入社し、大和総研や大和証券キャピタル・マーケッツを経て、2012年4月より現職。

*本稿は、ロイター日本語ニュースサイトの外国為替フォーラムに掲載されたものです。(タオバオ代行

*本稿は、筆者の個人的見解に基づいています。

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